輝の色
京都和知地区で2024年4月に開催されたアートイベント「森の展示室2024」にて、展示した直径約160cmのアルミ箔を編み込んでできた作品。
今年の森の展示室のテーマは「カバー」。
森と人を繋ぎ補うという意味の作品を作ろうとスタートした。わざと人工的な色のアルミ箔を選び、石州紙に300枚張り込んだものを、より屈折で光る様にいつも通り織り込んで森に持参した。
森の中を歩き、テーマに合う場所を探してウロウロとする。その中で、キラキラと太陽に照らされる伐採された切株が苔でカバーされたエリアを見つけた。
ここをアルミ箔からの反射光で光を更に補おうと実験してみようと動き出す。
自然の中には様々な色がある、蛍光色に近いものからearth colorと言われる中間色まで。ただそれは、後付けで人間が付けた名であり人間に再現されていない色は無限に存在するのだろう。
そんな壮大なところで、実験し遊ばせていただく。
色と共に質があり、匂いがあり音がある。
真っ白に光るアルミが太陽や青空、夕陽を反映させその場を際立たせる。
自然界の強く鮮やかな色と、金属の輝く白が織りなす風景に「?」と「!」を。
今回も森の中、考え試せるこの時間が有難く幸せだった。
- サイズ:
- 直径約160cm
- 素材 :
- アルミ箔、石州紙
- 制作年:
- 2024年