雨上がりのある朝、アスファルトや道路の白線の上に落ち葉の茶色いシルエットがいくつも付いていた。 それは、雨に濡れた葉が道路に貼り付き車や人に踏まれ色素が染み映った形だった。 対象を写生するだけではなく、子供の頃に教えてもらったフロッタージュや叩き染・植物を和紙に挟んで蒸すなど様々な方法で“痕跡”として映しとられ、その痕跡達が新たな作品の大切な要素や骨格となっている。